水なし印刷とは

水なし印刷でより高品質に

水なし印刷とFMスクリーンでより高度な表現が可能になり、色の一貫性が保てます。

水とインキのコントロールが難しい従来の印刷方式に比べ、カタログなど、商品の色合いを忠実に再現しなければならない場合に、水なし印刷は大いに効果を発揮します。インキの厚盛りによって濃度を上げられるので色の表現域が広がり、湿し水を使わないので色の一貫性も容易に保てるようになりました。また、ドットが小さいため、プロセスカラー4色で特色に近い色の表現が可能です。

  水あり印刷(従来の印刷) 水なし印刷
アミ点の
再現性

湿し水を用いるためにインキが水で乳化しやすく、ぼんやりとしています。
 

インキが水でにじまず、くっきりしたアミ点です。
 
 
  AMスクリーン FMスクリーン
アミ点
等間隔に並んだアミ点のサイズを変えることで濃淡を表現する一般的な方式。モアレ※が生じる場合があります。

ドットサイズを均一に保ち、ドットの密度を変えることで濃淡を表現する新しい方式です。モアレは発生しません。
※モアレ[moire]/規則的に分布したアミ点の重なりによって生じる模様

CTPの普及により注目されてきたFMスクリーン

400線相当の高精細印刷と同等の仕上がり

アミ点の大小による表現と異なり、同一サイズのドットの個数と密度を変えることで濃淡を表現するのがFMスクリーン印刷です。ドットのサイズは約20ミクロンで175線フルサイズのアミ点の2%ほどの大きさです。その微小なドットを濃淡に合わせてランダムに配置します。ドットが小さいため高精細印刷と同様にディテールやグラデーションの表現に優れますが、最も大きな特徴は、ドットがランダムに配置されているためにモアレが発生しないことです。従って規則的なパターンをもつ布地などの表現には最適です。しかし、中間領域ではドット密度が高く刷りにくいという課題がありました。これを解決したのがフェアドット。フェアドットは、FMスクリーンとAMスクリーン双方のドット構造と配置の長所を利用し、画像の濃淡に応じてアミ点を使い分け、絵柄のあらゆる部分において最適な表現を行います。また、インキ量の削減、乾燥時間の短縮など、資源・エネルギーの節約にもつながります。

AM・FMそれぞれの印刷物を200%拡大したものです
※AM・FMそれぞれの印刷物を200%拡大したものです。
CTP + FMスクリーン(フェアドット) + Waterless
の組み合わせにより、
さらなる高品位印刷を実現します
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